クワは、果実として、またカイコの重要な食物源として栽培され、アカミグワ、トウグワ、クロミグワの3種類に大別されます1。クワの花粉は、多くの地域で重要な吸入系アレルゲンとされており、クワの木は重度のアレルギーを引き起こす可能性のある風媒花の植物と考えられてす2,3,4。
アカミグワは北米で見られるのに対して、トウグワはアジア原産で、ヨーロッパ南部で栽培されています。 3種の中でもっとも一般的なクワは、西アジアに自生する種から始まり、西へ向かってヨーロッパその後北米へと拡散していきました。
クワ花粉アレルギーを持つ患者さんの多くは、樹木、雑草、イネ科植物の花粉などの他のアレルゲンに暴露したときに症状を発症することがあり、特に花粉の季節が重なる場合には、どの花粉が症状の原因となっているかを判断することが困難です。これは交差反応と呼ばれ、身体の免疫システムが、異なる物質中のタンパク質や成分を構造的に類似しているか生物学的に関連していると判断し、反応を引き起こすときに発生します7。クワに関連した反応を引き起こす可能性のある他の吸入系アレルゲンは、カバノキ(シラカンバ)、カベイラクサ、およびオリーブの花粉などです8。
※他に感作または交差反応を起こしうるアレルゲンは人により異なるため、自己判断せずに必ず医師の診断を受けることが必要です。
クワアレルギーの症状は他の多くの花粉アレルギーと類似しており、以下のものを含みます5,6。
くしゃみ
鼻づまり
鼻水
涙目
喉や目のかゆみ
ゼーゼーする
ぜん息患者さんがクワに感作された場合、樹木花粉により咳やゼーゼーするなどのぜん息症状が誘発されたり悪化したりすることがあります5,6。
アレルギー症状の原因を知ることは、治療や対策への第一歩です。自己判断せず、きちんと医療機関を受診して医師による適切な診断を受ける必要がありますので、医師に相談するために症状を記録しておきましょう。症状の記録とともに、特異的IgE血液検査または皮膚プリックテストが役立ちます。アレルギーと診断された場合は、医師の指導に従ってください。
樹木花粉は春に多く見られますが、クワは春だけでなく冬にも花粉を飛散させます2,5。